2013年1月19日土曜日

名倉右喬の 急上昇 ワード を発音してみよう!

花巻東(岩手)の160キロ右腕・大谷翔平投手(3年)が21日、同校で会見し、メジャー挑戦を表明した。ドラフト1位候補の高校生が、ドラフト会議前に進路を米球界と宣言したのは初めて。国内との選択に揺れたが、最後は自らの意思で夢の舞台を選んだ。午後5時すぎ。大谷が父・徹さん(50)とともに、会見場に姿を現した。テレビカメラ11台、報道陣約60人が詰めかける中、神妙な面持ちでメジャー挑戦を表明した。「アメリカでプレーさせていただくことに決めました。(決め手は)やっぱり自分の夢。入学した時からそういう気持ちは強かった。(日米)どちらの憧れもありましたけど、メジャーリーグの憧れの方が強かった」。「周りの意見と食い違うこともありましたけど、誰かが納得しないのは嫌だった。最後は自分の意見で決めさせてもらいました。背中を押してもらい感謝しています」。25日にはドラフト会議が控える。強行指名に踏み切る球団が出るかもしれないが「自分の気持ちは変わらない。どういうふうになっても、メジャーへの思いは強いです」と、指名されても信念を貫くことを誓った。悩んだ末、決断を下した大谷は「マイナーからのスタートだと思いますけど、厳しいところで自分を磨きたい。世界一の投手?やるからにはそうなりたい」ときっぱりと言った。
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巨人桃井社長は「ウチは菅野くんなので(大谷については)どうこうではないが」と前置きしつつ「プロ野球の一員として、危機感を覚えます」と、高校生の米球界流出を問題視した。「今のままでは向こう(MLB)にかなわない。現状のルールなど、議論する機会にしないといけないのでは」と話した。
セ・リーグの理事長を務める中日佐藤球団代表は「抜け道的になってはいけない。スポーツマンらしく対応してほしい」と求めた。メジャー行きを隠れみのに日本の希望球団入りがあっては困るという指摘。大谷側を疑っているわけではなく、あくまで可能性として触れた。なお、中日は大谷を1位指名候補としていない。
広島松田オーナーは花巻東・大谷のメジャー挑戦に無念さをにじませた。広島市内で、「日本でやってから、アメリカに行っても遅くないというのもあるけど、本人の意思だからしょうがない。残念だ」と語った。広島は投手を1位指名する方針を固めており、亜大・東浜を最有力としながら、大谷も最後まで候補リストに残していた。
DeNA高田GMは、あらためて大谷を強行指名しない考えを示した。これまでも、ドラフト前にメジャー挑戦を表明した場合は指名リストから外すことを明言しており、「強行(指名)はしない。本人の意思を尊重する」とした。1位候補については大谷を含め、藤浪、東浜、菅野の即戦力4投手に絞り込んできたが、「3人(藤浪、東浜、菅野)から1位(指名)を決めるということ」と、かねての方針を繰り返した。
日本ハム山田GMは、大谷の表明を驚きなく受け止めた。大谷サイドとの面談で「スカウトからメジャー志向が極めて強い、という報告を受けていた」と淡々と話した。例年、積極的なドラフトを展開しているが、昨年は1位指名の菅野に入団拒否され、2年連続で金の卵を逃せないのが今年のチーム状況。「大谷君本人が決めたことだから、意志は固いんでしょう」と希望を尊重する姿勢を示した。
西武鈴木球団本部長は、明確な姿勢を示すことはなかった。以前から、大谷、藤浪、東浜の3投手を「特Aランク」として、1位指名にリストアップしてきたが「まだ、何も決まっていません。これから、各スカウトと協議して決めます」と話すにとどめた。
1位候補に挙げ、球団として面談も済ませていたソフトバンク石渡編成・育成部長は「残念です。ダルビッシュと並び称される選手で、投手、野手としても何年かに1度の選手。日本のプロ野球を経験してから(米国へ)行ってほしかった」と無念そうに語った。
楽天は大谷の意思を尊重し、指名候補から外した。地元東北の逸材で1位の大本命だったが、星野監督が「リストから外さないかん」と明言した。加藤統括本部長も「タフなチャレンジを応援し続けたい」。一方、同監督は問題提起もした。大谷は日本に戻っても3年間、ドラフト指名を受けられないが「若いんだから、行きたいなら行けばいい。ただ(帰国後)5年はプレーできないようにした方がいい。覚悟が必要になるし、その方が成功する。このままでは良い選手が、みんなメジャーに取られる」と話した。(日刊スポーツ)
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▼ヤクルト・新純生球団常務取締役 大谷君の決断には驚いた部分もあるけど、うちの(藤浪1位指名の)方針は変わらない。そのために早い時期(9日)に指名を表明した。
▼ロッテ・永野吉成チーフスカウト 本人の夢の選択肢としてメジャーがあることは知っていた。仕方ない。
▼阪神・和田監督 個人の考え方もあるし、育ててもらった両親、いろんなことを含めての決断だと思う。
▼オリックス・森脇監督 彼の人生だしね。大賛成だとかクエスチョンマークがつくだとかは思わない。決断力と能力があるのは素晴らしいこと。決断できる人、そうでない人がいる。選択肢がある中で、決断できる立場にあるということは素晴らしいことだ(スポニチ)
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ドジャースの小島圭市極東担当スカウトは「一高校生にはタフな決断だったと思います。この勇気ある決断に敬意を表するとともに、われわれは大歓迎したいと思います」と語った。ド軍は大谷が1年の時から注目しており、同スカウトはほぼ全ての登板試合を視察。今後については「まだドジャースに来ると決まったわけではありませんので、これから来ていただけるように努めていきたいと思います」とコメントした。(スポニチ)
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会見に同席した父・徹さんは、最後は大谷の意思を尊重したことを明かした。「言葉の違いや文化の違い。話せないことはメンタル的に心配。私たちは国内でプレーしてほしかったが、最後は本人の意思。できることをサポートしていきたい」と全面支援を約束。どんな投手になってもらいたいかという問いには「見てくれるお客さんに楽しんでもらえるような選手になってほしい」と親心をのぞかせた。(スポニチ)
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AP通信も大谷のメジャー挑戦を打電した。「日本の高校生投手、大谷が大リーグ行きを決断」との見出しを付け、高校入学時のころからの夢だったことや、最速160キロの直球を投げると紹介。さらには「メジャーの球団と契約すれば、日本のドラフト1位候補の高校生が、初めて日本球界を経ずに米国に来ることになる」と伝えた。(スポニチ)
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大谷の今後の日程は、25日のドラフト会議での指名の有無によって変わってくる。指名された場合、3月31日までは指名球団が交渉権を持つ。メジャー球団との交渉は、日米間で取り決めはないが、メジャー球団は日本の球団に配慮する意向で、入団交渉は4月1日以降となる可能性が高い。一方、指名されなかった場合はドラフト後にもメジャー球団との交渉に入る。契約が合意すれば、来年3月のマイナーキャンプからチームに合流することになる。(スポニチ)
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花巻東の佐々木洋監督は「22、23歳くらいでメジャーに上がってくれれば。日本を、岩手を代表して頑張ってもらいたい」とエールを送った。 09年には教え子の菊池(西武)が悩んだ末に最終的には国内を選択した。当時のことも思い出し「(教え子初のプロ選手を出すために)私の身を守るために日本の方がいいとしたところがあった。(今回は)本人がやりたいところでやらせてあげたいと思った」と、大谷の決断を尊重した。(スポニチ)
 

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