2011年10月7日金曜日

Windows7(32bit )でRoland VSC3 を使う

SNJは、パソコンを「HP Mini 5103」に買い替えて以来、
OSが“Windows7(32bit)”になったことで(Starter から Home Premium にはアップ済み)、
MIDIがうまく再生できなくて困っていた。
ドラムしか鳴らない曲があれば、違う音が鳴る曲もあり、再生できてもしょぼい音だったり。
かなり不満だった。
この問題は、“Windows Vista”の頃からあったそうだが、
SNJが自宅で使っているOSは、今もって、“Windows2000”と“Windows XP”。
“Vista”を飛ばして、今回“Windows7”が加わった。
“Vista”は会社では使っていても、会社でMIDIを使うこともなく、
この問題があることは知らなかった(聞いたことはあったかもしれないが、忘れていた)。
ちなみに、MIDIはコンピューター・ミュージックの標準的な規格。
ゲームのBGMなどにも使われている。
MIDIの曲は、音の種類(音色と言う)と楽譜を記録しているだけのもで、
曲として音を鳴らすには、別途、実際に鳴る音(楽器音やシンセサイザー音など)を収めた
“音のデータシステム”が必要になる。
この“音のデータシステム”を“音源”と言い、良質の音源を使うことで、
綺麗な音で曲を楽しむことができる。
Windowsにも標準で「Microsoft GS Wavetable Synth」という音源があるのだが、
これがまた、しょぼい。
音色も少なく、代替音を鳴らす機能も簡素なので、鳴ってほしい音が鳴らないこともある。
(もちろん標準規格がるので、一般的な楽器の音は鳴る)
SNJが使っている音源は「Roland SC-88 Pro」。
ノートパソコンでは、そのソフトウェア版「Virtual Sound Canvas 3(VSC)」を
使っていた(準互換)。
このVSCが“Windows7”で使えないというのは、なんとも気分が好くない。
VSCが“Windows7”で使えない理由は2つだ。
1つ目は、インストールの問題(VSCはWindows7サポート対象外)。
2つ目は、Winndows7の“MIDIマッパー”機能の問題。
この2つが解決すれば、“Windows7”でVSCを使って、MIDIを楽しむことができる。
ネットで“Windows7 MIDI”というキーワードでいろいろと調べてみると、
詳しい方が幾人も、解決方法をアップしている。
おかげで、うまく再生できるようになった。
備忘録的に、その方法を整理しておこう。
ちなみに、以下の方法は、“Windows Vista”にも適用できる方法だ。
◆インストールに関する問題(1)
これは、VSCをインストール後に再起動すると、「VSCAPI.DLL をロードできません」
というエラーメッセージが表示され、VSCを起動することができないという問題だ。
これについては、以下の手順でインストールすると、「VSCAPI.DLL」が
「c:\windows\system32」に書き込まれるので、いとも簡単に解決する。
(以下、OSがインストールされているドライブを「c:\」)
①VSCのCD-ROMをオートランで実行せずに、ドライブを開く。
②「setup.exe」を探し、右クリック、プロパティを開く。
③プロパティの「互換性」タブを開き、「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック、
「WindowsXP(Service Pack 2)」を選択する。
④同じくこの「互換性」タブで、「管理者としてこのプログラム実行する」をチェックする。

⑤「OK」をクリックし、インストールを開始する。
⑥インストールウィザードでインストール先を指定する際に、ウィザードが指定する
標準の「Program Files」ではなく、
OSがインストールされているドライブ直下の別のフォルダ、
例えば「c:\Program Files 2」とかを指定する。
(あらかじめ作成していなくとも、ここで指定すれば作成してくれる)
⑦あとはウィザードにしたがい、インストール完了。
※③について、“Windows7/Vista”に非対応のソフトウェアをインストールする際には、
セキュリティレベル、互換レベルが低い方が良いらしく(詳細不明)、
「互換OS」の選択肢には「Windows XP(Service Pack 3)」もあるが、
SP2を選択した方が無難らしい。
※⑥について、同様にセキュリティレベルが低い方が良いらしく(詳細不明)、
標準の「Program Files」ではない方が無難らしい。
※「VSC3」を「vsc3.23」にアップデートする「VSC323U.exe」も同様に、
この手順でセットアップする。
◆インストールに関する問題(2)
(1)でインストールが成功しても、タスクバーに「VSCヘルパーアイコン」が表示されず、
VSCを起動しようとすると「VSCのMIDIデバイス、もしくはVSCのオーディオ出力先として....」
というようなエラーメッセージが表示され、VSCを起動できない、
という問題が発生する(場合がある)。
これは、単に、“Windows7”の性質の問題だ。
“Windows7”は、「必要なリソースをWindows自身が学習しながらロードする」ので、
何度か「ログオフ」-「ログオン」を繰り返すと、VSCがロードされるようになり、
解消される。


◆MIDIマッパー機能に関する問題
VSCが上手くロード、起動できるようになると、VSCのプレーヤーや、
MIDIポートを選択できるプレーヤーなら、VSCでMIDIを楽しむことができる。
だが、「Windows Media Player」などの一般的なプレーヤーや多くのフリーのプレーヤーでは、
音源がVSCにならないという問題が残る。
それは、Windowsの機能の中にある「MIDIマッパー」という機能の問題だ。
「MIDIマッパー」は、WindowsがMIDIの音源に何を使うかを、指定する機能だ。
“Windows7”には(Vistaも)、この機能がコントロールパネルにもどこにもなく、
強制的にWindowsに標準の「Microsoft GS Wavetable Synth」が使用されてしまう。
そこで、この「MIDIマッパー」機能を使えるようにする必要がある。
いくつか、便利なツールがネットで入手できるが、SNJが選んだのは、
「PLWMidiMap.cpl」というWindowsのコントロールパネルに機能を追加するツールだ。
①「PLWMidiMap.cpl」を「c:\windows\system32」に入れてやる。
②コントロールパネルに「Putzlowitschs Vista-MIDIMapper」が追加されので、これを開く。

③使いたい音源を選ぶ(今の場合は「Roland VSC」)。

これだけのお手軽さだ。
これで、Windows上でMIDIを再生する際には、VSCが標準の音源として使用される。
ちなみに、SNJは、プレーヤーに「HI-RO Player 32」という古いフリーウェアを、
主に使い続けている。
MIDI、CD、MP3などその他サウンドを再生できるマルチプレーヤーだ。
(↓ MIDI再生モード)

(↓ MP3などその他サウンド再生モード)

このプレーヤーには「MIDIポート設定」機能があり、VSCが正常に動作すれば、
「MIDIマッパー」機能を使用せずに、VSCを指定することができる。

複数の音源を搭載している場合、「MIDIマッパー」で音源を変更すると、
Windows全体の音源が変更され、全てのプレーヤーに影響するが、
この「HI-RO Player 32」では、Windows全体の音源設定を変えずに、
このプレーヤーだけ音源を変更することが可能、ということだ。
今だけVSCから他の音源に変えたい、というような時に便利だ。
なお、ソフトウェア音源と言えば、「YAMAHA S-YXG50」も有名だが、
“Windows7/Vista”では、「YAMAHA S-YXG50」は使えない。
「YAMAHA S-YXG50」の音の出力先はWindows上の「SoftSynthe」というチャンネル。
このチャンネルが、Vistaから廃止されてしまい、音の出力先がななくなってしまったからだ。
ソフトウェア音源として正常に動作したとしても、音を出すところがない、ということだ。
SNJはメインの音源としては使っていなかったが、良い音源だったので、残念だ。
それにしても、最近はパソコンの設定を面倒くさく感じるようになった。
以前は、パソコンを自作もしたし、セキュリティを細かく設定したり、
不要なファイルやレジストリをクリーンアップしたり、
あれやこれや、やっていたものだ。
きちんとチューンすると、いつまでも快適、安全に(?...概ねか)使えるのだが...。
まあ、今日は、MIDI環境にメドがついたことでもあるし、久しぶりにお気に入りの曲を聴きつつ、
MIDI環境をちょこちょこ調整しつつ、携帯のメロディ用に何曲かアレンジしてみることにしよう。
 

Blogger news

Pageviews past week

Blogroll

About