のち
自作PC完成からだいぶ時間が経ってしまいましたが、
起動ドライブにSSDのRAID0を採用した場合のWindowsシステムのカスタマイズについて記述しておきます。
(SSDの環境じゃなくても結構快適になります。)
あくまでも良いと思われる設定を自分で探して実行していますので、参考で行う場合には自己責任でお願いします。
まずはドライブ構成について、
システムドライブは2基のSSDによるRAID0を構成。(ディスク0という表示)
「システムで予約済み」の100MBパーティションとは、
必ず作成されるものではなく、導入時に既存パーティションを削除し、ディスク全体に対して新規パーティションを作成すると生成される。
つまりクリーンインストール時に生成されるもの。
ブート領域用ファイルはOSが起動してしまえば基本的に必要ないため、ドライブ文字も割り当てられていません(設定すれば割り当て可能)。
一見するとムダな領域に思われるかもしれませんが、実はWindows OSのマルチブート環境を構築する場合には便利です。
マルチブートしないので私には必要なかったのですが。。。
(これを作成しないでクリーンインストールする方法もあります。)
データドライブは1TBのHDD。
構成は、
・データ用(S:)
写真のデータ、音楽データなどメディア系のデータを格納するドライブ。
・ユーティリティソフト・個人フォルダ用(F:)
個人フォルダで良く使用される、マイドキュメント、ダウンロードフォルダの場所をここに指定しています。
・ページファイルなどに使用(G:)になっています。
Windowsシステムのページファイルやインターネットエクスプローラーのキャッシュファイルなどにこのドライブ使用。
このように分けた理由は、
現在市販のローコストのSSDには書き込み回数の制限があり約1万回となっています。
ウエアレベリングというハードウェア制御機能で一つのセルに書き換えが集中することはないのですが、
常時高速に使うためには最初からなるべくファイルの書き込みが多いようなものはHDDに任せるという方針です。
ちなみに現在のSSDは3-5年寿命があるといわれていますので、あまり神経質になる必要はないとのことです。
普通に使用する分には問題ないですね。
次にシステムドライブにSSDを使用した場合のWindows7 Ultimate 64bitの設定については次のように設定しています。
■Windows SuperFetch と Windows ReadyBoostの停止
64bit Windowsには二つとも無駄な機能であるため、サービスを停止してリソースを確保する。
Windows7では、SuperFetchとReadyBoostのサービスが統合されている。
この二つのサービスは以下の手順で無効にすることができます。
操作手順
コントロールパネル 「管理ツール」 「サービス」を選択
サービス一覧内にある「Superfetch」をダブルクリックして、設定ダイアログの「全般」タブ内、スタートアップの種類を「無効」に設定する。
■検索インデックス機能を停止する。
Windows7の「ライブラリ」機能は使用しないという前提。
詳しくは説明しませんがライブラリ機能は便利な面がある一方、ファイル更新を伴うファイル管理には向いていないため、
OSの操作に慣れているのであればわざわざ使わなくてもよい機能。
この機能も無効にしておきましょう。
コントロールパネル 「管理ツール」 「サービス」を選択
サービス一覧内にある「Windows Search」をダブルクリックして、設定ダイアログの「全般」タブ内、スタートアップの種類を「無効」に設定する。
ハードディスク上のファイルをサーチして、データベースを構築する「検索インデックス」機能を切ることは、パフォーマンスにはもちろん、SSDの寿命を延ばすことにも貢献する。
■ディスクデフラグ自動実行スケジュールの解除
Windows7では「ディスクデフラグツール」の自動実行がスケジュールされており、定期的に勝手にデフラグ処理を行う。
SSDにとっては「デフラグ」は読み書きの激しい行為(デフラグは必要ないという考え方もある。)であるため、
勝手なタイミングでの実行はディスクの寿命を縮める行為と言えます。
解除の方法は、
「スタート」メニュー 「すべてのプログラム」 「アクセサリ」 「システムツール」 「ディスクデフラグツール」 「スケジュールの構成」 「スケジュールに従って実行する」のチェックを外す。
■Windows Defenderの自動スキャンを停止する
Windows7では「Windows Defender」というスパイウェア対策ソフトがあらかじめ有効になっており、
ハードディスクを定期的にスキャンする設定になっています。(ウィルス対策ソフトを導入している場合は必要ないですね。)
こちらも停止しておきます。
停止処理は
コントロールパネル 「Windows Defender」 「ツール」 「ツールと設定」 「オプション」
「コンピューターを自動的にスキャンする」チェックボックスをオフにする。
■テンポラリフォルダーのロケーションの最適化
「テンポラリフォルダー」はシステムやアプリケーションが作業ファイルを展開するフォルダーです。
このテンポラリーフォルダーでは、インストーラーやアプリケーション動作時の一時ファイルなど様々な読み書きが行われます。
こちらもSSDではなくHDDに設定します。
私の場合はGドライブに設定しました。
テンポラリフォルダーの指定は移動先フォルダーをあらかじめ作成したうえで、コントロールパネルから「システム」を選択して、
タスクペインの「システムの詳細設定」をクリック。「システムのプロパティ」ダイアログの「詳細設定」タブの「環境変数」ボタンをクリック。
下記の「デフォルト値」を「設定値」に編集で書き換えます。
TEMP
デフォルト:%USERPROFILE%\AppData\Local\Temp
設定:g:\Temp
TMP
デフォルト:%USERPROFILE%\AppData\Local\Temp
設定:g:\Temp
■「マイドキュメント」フォルダと「ダウンロード」フォルダの移動
私の場合はこの二つのフォルダが書き込み、読み込みで良く使うフォルダなので、こちらもSSDからHDDにフォルダを移動します。
上述のFドライブに移動してあります。
方法は、Fドライブにわかりやすい名前の任意のフォルダを作成します。(ユーザー名が良いでしょう)
次に、デスクトップのユーザー名のフォルダをクリックして「マイドキュメント」フォルダを右クリック プロパティをクリック マイドキュメントのプロパティが開きます 「場所」タブをクリック 「移動」ボタンをクリックして先ほど作成したフォルダを指定すれば作業完了。
■仮想メモリの最適化
メモリを16GBも搭載しているので、仮想メモリの利用は無くても良さそうなのですが、
仮想メモリに依存して動作する機能やアプリケーションがあるため必要最低限の最適な容量設定をする必要があります。
pagefile.sys
仮想メモリの場所はデフォルトではCドライブに設定されています。
また、システムドライブに仮想メモリを置くのはパフォーマンスにもディスクIOにも良くないため、
仮想メモリ専用パーティションに設定してあげることが重要です。
私の設定では上述のようにGドライブに設定してあります。
システムドライブとは物理的に違うドライブにパーティションを設定してそこに以下の手順で設定します。
コントロールパネル 「システム」 「システムの詳細設定」 「詳細設定」タブ パフォーマンス欄にある「設定」ボタンをクリック。
パフォーマンスオプションのダイアログが開くので、「詳細設定」タブをクリック、
仮想メモリの変更ボタンをクリック。
「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す。
仮想メモリのために作った、Gドライブを選択して、「カスタムサイズ」のラジオボタンをクリック。
仮想メモリの容量設定は、【可変容量にしない】(初期サイズと最大サイズを同じにする)ことが重要。
ここは4096MB(4GB)もあれば十分ですね。
■Internet Explorerキャッシュロケーションの最適化
Internet Explorerもwebページを閲覧するだけでキャッシュファイルを更新するため、かなりI/Oが激しいソフトウェアです。
こちらもあらかじめ移動先のフォルダーを作成した上で、Gドライブにファイルの場所を移してあります。
ツール インターネットオプション 「インターネットオプション」ダイアログ 「全般」タブ 「閲覧の履歴」 「設定」ボタンをクリック。
「フォルダーの移動」ボタンをクリックして設定します。
デフォルト:C:\Users\******\AppData\Local\Microsoft\Windows\TemporaryInternet Files\
設定:G:\IE_cash\TemporaryInternet Files\
【重要】
ユーザーアカウントを複数作っている場合はアカウント分変更する必要があります。
いかがでしょうか、
このほかにも設定はいろいろしてあるのですが、
このようにすればWindows7をSSDの環境で快適に長く使用することができると思います。
いきなり全部設定するのは訳が分からなくなってしまいますので、
どれか一つから初めて動作を確認しながら自分のベスト環境にしていった方が良いですね。
繰り返しますが、
あくまでも、設定については自己責任でお願いします。
この通りにやっておかしくなったといわれても、これは私のPCでの話ですので責任は持ちません。